歯医者を恐怖の時間にしないために
子供の頃の歯科治療によって痛い思いをし、歯医者が苦手になった方は少なくないのではないでしょうか。現在は昔よりも無痛治療が普及し、より痛みの少ない治療をする傾向にあります。それでも現在の子供たちは現在の歯科治療しか知らないため、彼らは彼らの恐怖を抱くということがあるでしょう。
そんなときに、無理やり押さえ込んだり、治療を強いるようなことをしたりするのは逆効果です。恐怖心をより高めてしまうだけです。一度歯医者が嫌いになると、本来はすぐに治せたはずの歯も、痛みでどうしようもなくなるほど悪化するまで放置することになりかねません。つまり、歯医者によって恐怖の印象を与えられることは、歯の健康にとって大敵なのです。そこで、ここでは歯医者を恐怖の時間にしないために当院が心がけていることをご紹介します。
歯医者の最初のイメージが大切
小さなお子さんを子育て中の方であれば共感いただけると思うのですが、子どもは直感で反応しがちです。子どもをあやすときに、泣き止ませるのが上手な人もいれば、顔を見ただけで余計に泣かせてしまう人がいるということからもそう言えるのではないでしょうか。一度子どもが怖いという印象を抱いてしまうと、それを払拭することは難しいのです。
そこで、当院では最初のイメージが肝心だと考えます。楽しくて、また来たくなる場所だということが直感で感じ取れるような院内設備を用意しております。その一つがキッズスペースです。おもちゃが一杯の自由空間で楽しく時間を過ごすことができます。遊びごころを豊富に取り込んだ医院作りを志しております。
お子さんの診療の際に心がけていること
お子さんに恐怖を与えないために、当院が診療の際に心がけていることは以下の3つです。
CHECK LIST
- 本人が口を開けてくれるまで無理に口を開けさせない
- 嫌がるのを無理に治療しない
- 本人のペースに任せる
時間をかけてゆっくりと診察に移ります
一般的な歯科クリニックでは、歯科医師が一人でも多くの患者様を診るために分刻みで診療に当たっています。次の予約が埋まっていますし、その方が歯科医院にとっても収益となります。このように、お子さんを押さえつけてでも治療を行ってしまう背景には、なるべく早く治療を終わらせなければならないという考えもあるでしょう。
当院では、お子さんに無理強いしてまで治療を行うことはありません。お子さんが嫌がらなくなるまで、何度でも診療の機会を重ねます。そのため、今まで実際に10回近く受診されてやっと治療をさせてくれた子もいます。それでも、痛い・怖い思いをしてまで歯の治療を受けるよりも、自主性がある方が大事だと考えます。